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2016年「土用の丑の日」うなぎはいつまで食べられる?

      2016/05/14

「土用の丑の日」は暦の上で固定されているわけではなく、毎年日付が変わります。
今年は7月30日の土曜日です。
インターネット調査によると6割強の人が土用の丑の日にうなぎを食べるそうです。やはり年中行事として定着しているのですね。

Q.あなたは、「土用の丑の日」にちなみ、うなぎを食べますか。ここ5年ぐらいの傾向をお聞かせください。

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出典:マイボイスコム株式会社

値段もそこそこするのでたまにしか食べられないご馳走ですが、今年は週末ということもあり、家族でうなぎの蒲焼を食べるご家庭も多いのではないでしょうか。
そのな食卓で役立つ、「土用の丑の日」の由来や、うなぎという不思議な生物についての情報をまとめてみました。

[目次]
[1]「土用の丑の日」の意味
[2]「土用の丑の日」に「うなぎ」の由来は?
[3]うなぎの危機
[4]うなぎの一生は大航海
[5]2020年にはうなぎの完全養殖化

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「土用の丑の日」の意味

子供の頃は単純に「土曜日」のこととばかり思っていましたが、「土用(どよう)」の「丑(うし)の日」は二つの意味が組み合わさったものです。

「土用」とは

中国の五行思想という自然哲学からきた言葉で、暦の上で四季の区切りを表す「立春」「立夏」「立秋」「立冬」という四立の前の18日間を指しています。そのため本来は年4回「土用」はあります。

「丑の日」とは

「子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)・・・」と数えていく干支(えと)の丑(うし)を表しています。18日間の土用の期間中にこの干支の12周期の数え方を組み合わせ、最初の丑の日が「土用の丑の日」と言われます。
※土用の期間は必ず18日ではなく、年によっては17日や19日のこともあります。

「土用の丑の日」に「うなぎ」の由来は?

夏に滋養をつけるためにウナギを食べるという風習自体は1200年以上前の奈良時代からあったようです。その時代の貴族で歌人として有名な「大伴家持(おおとものやかもち)」の歌に詠まれています。

原文
石麻呂尓吾物申夏痩尓吉跡云物曽武奈伎取喫
訓読文
石麻呂に吾(われ)物申す夏痩せに良しといふ物ぞ鰻(むなぎ)漁(と)り食(め)せ

引用:「万葉集」巻十六の3853、岩波文庫

原文
痩々母生有者将在乎波多也波多武奈伎乎漁取跡河尓流勿
訓読文
痩す痩すも生けらばあらむをはたやはた鰻(むなぎ)を漁(と)ると川に流るな

引用:「万葉集」巻十六の3854、岩波文庫

この古来からの風習を一歩推し進め、「土用の丑の日にこそウナギを食べるべし」としたのが平賀源内であるというのが定説になっています。

商売がうまく行かない鰻屋が、夏に売れない鰻を何とか売るため源内の所に相談に行った。源内は、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。すると、その鰻屋は大変繁盛した。その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着した
出典:wikipedia

江戸時代の天才と言われる源内は、学者であり作家であり、医者であり、発明家でもある多彩な人でしたが、日本最初のコピーライターとも言われています。その経歴を見てみると、いくつかの藩に登用されるが自己都合で退職を繰り返し、最後には人を殺傷して投獄され、獄中で亡くなったそうです。また男色家(ゲイ)でもあったそうで、自分の興味関心の湧く分野を追求した自由奔放な人だったようです。
引用:Wikipedia平賀源内

うなぎの危機

近年うなぎの漁獲量が減り、絶滅危惧種に指定されていることをご存知でしょうか。スイスにある国際組織IUCN(世界の科学者らで組織する国際自然保護連合)は2014年に絶滅の恐れがある野生生物を指定する最新版の「レッドリスト」にニホンウナギを指定しました。
いつまでこの美味しいうなぎが安定的に食べられるのか心配ですね。

国内のうなぎの供給量の推移を見てみると、昭和60年頃から輸入によって増加し、ピーク時の平成12年には約16万トンが供給されましたが、その後急激に減少していることがわかります。

スクリーンショット 2016-05-13 1.41.51引用:水産庁 ウナギをめぐる状況と対策について

直近の平成27年度の供給量の内訳をみると、若干増えていますが、それでも6割を輸入に頼っていることになります。
漁業生産量がおそらく天然物を指しているのでしょうが、非常に希少になっていることがわかります。

全供給量 51,209t
輸入量 31,156t 60.8%
養殖生産量 19,983t 39%
漁業生産量 70t 0.14%

引用:水産庁 ウナギをめぐる状況と対策について

ウナギの一生は大航海

日本の食文化として昔から根付いているうなぎですが、その生態はまだまだ謎が多く、最近の研究で、ニホンウナギはマリアナ海溝近辺で産卵され、海流に乗って成長しながらシラスウナギとし日本や中国にたどり着き、川や湖で成熟し、また産卵のために戻りうなぎとして海に帰るという複雑な一生を送ることがわかってきました。

スクリーンショット 2016-05-13 1.46.23引用:水産庁 ウナギをめぐる状況と対策について

乱獲やダムなどによる環境の変化などで海までの回遊ルートが妨げられたり、海流が変化したりしたことなどが複合的に漁獲量の減少に影響していると言われています。

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2020年にはウナギの完全養殖化?!

現在、供給量の4割を占める「養殖うなぎ」は実は、天然のシラスウナギを捕獲し、育てているもので、卵から完全養殖をしているわけではありません。そのため、レッドリストにニホンウナギが載ったことで、ワシントン条約で輸入や捕獲が禁止されれば、養殖すらすることができなくなる可能性があります。
そのため、期待されているのが卵からの完全養殖の実現です。

実は2010年に独立行政法人 水産総合研究センターはがウナギの受精卵をふ化させて成魚にし、再び産卵させて稚魚を得ることに成功しています。つまり技術的には既に達成できているのです。しかし、まだ量産化にはいたっておらず、コスト面も合わせて課題です。そこで政府も2020年までに完全養殖化による量産を目標に掲げています。

是非とも実現し、良質なウナギが安定的に食べられるようにしてもらいですね。

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